脱皮

1.はじめに ミステリー好きにも、純文学好きにもオススメな本を紹介します。とても読みやすいですが、内容はしっかりしています。面白さを保証します。 シティ・オヴ・グラス (角川文庫) 作者: ポール・オースター,Paul Auster,山本楡美子,郷原宏 出版社/…

作家(神 慶太氏)からのいいね

1.はじめに モンキー Vo.9 を立ち読みしてほしい。 82ページ 『浴室と私たちの「海」』 神 慶太 を。 たった1ページ。正味10分です。 MONKEY Vol.9 短篇小説のつくり方 作者: 柴田元幸,村上春樹 出版社/メーカー: スイッチパブリッシング 発売日: 2016/…

小説はこう書くのか

1. はじめに 圧倒的なパワーを感じる本に出会いました。 読むのにも大変苦労しました。 ブログにするまでも相当の時間がかかりました。 ストーリーに着目するより、どんどん引用したほうが紹介の意図が伝わりそうなのでそのようにします。 エドウィン・マル…

シビれる本の未来

1.はじめに 今回は小説紹介ではありません。 まさに革新的と言える本を紹介します。 2.導入 紹介したいのはクレイグ・モド『ぼくらの時代の本』です。 まえがきはこのような文章で締められています。 ここに書かれたエッセイは観察の記録である。 シリコ…

1冊分の時間をかけた自己分析

1.はじめに お盆後に自宅に帰れることが決まりました。 仕事に関し、考えることがたくさんあります。今日はこの本。 結末を思い出す、今日1日なので。 沈黙 (新潮文庫) 作者: 遠藤周作 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1981/10/19 メディア: 文庫 購入: 26…

家族サービスを考える

1. はじめに 1つ謝ることがあります。 今日紹介する本は以前紹介した作家の作品になります。 まだ長期出張中で本棚から本を取り出すことができないのです。 手持ちの本に、紹介に値する本はありませんでした。 そのため、今日は記憶での紹介をします。 レイ…

オープンリーディング

1.はじめに 週末に散歩をしていると、近所の大学には車が隙間なく駐車されていました。 オープンキャンパスの時期なのですね。 そこで、「オープンリーディング」と題名をつけて本の紹介をします。 大学進学を考える高校生、暇を持て余す大学生に特にお勧…

旅の中の旅

1.はじめに 旅の中の旅といったら、まず外せない小説があります。 あなたのSNS旅記事は 「おいしー」「きれー」「さいこー」 の連続になっていませんか。 旅人になりたいと日々言ってる人。 ここまでの覚悟はありますか。 百年文庫 20 掟 収録 ジャック・ロ…

品の良い下の話

1.はじめに 品の良い下の話、したくはないですか。 バッチリな本があります。 ロナルド•ダール 『来訪者』収録 『すばらしきかな、スワッピング』 来訪者 作者: ロアルドダール,永井淳 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2013/02/28 メディア: Kindle版 こ…

悩んだときには

1.はじめに 悩んだときには、この本を読んでください。 私はそうしています。 私にとって大切な本になっています。 紹介するのは、 村上春樹『パン屋再襲撃』です。 パン屋再襲撃 (文春文庫) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2011/03/10 …

旅の手荷物に本を

1.はじめに 『旅』の手荷物のなかに『本』 旅にいっそう雰囲気がでます。 SNSにあげても、センスの良さが際立ち、差別化ができるでしょう。 (いいね10件増が見込めます) 今日は、アーネスト・ヘミングウェイの誕生日。 彼の作品を取り上げます。 ヘミン…

利き本をしてみて

1.はじめに 「本を読みなさい。」「本を◯冊読む」 という言葉がちらつきはじめる頃でしょうか。 そうです、もうすぐ夏休みです。 こんな時期にもってこいな作品を紹介します。 「利き本」をして、休みにいつもとは違った彩りをもたせてください。 2.今回…

おざなりにはできないこと

1.はじめに 更新が遅れました。 ある短編小説をどうしても紹介したかったからです。 結局、見つからずじまいでした。 たとえ不完全でも、ブログに残したかったので書きます。 2.本日のテーマ 「理想を求める」を考える 先日、フィンランドに旅行に行きま…

やれやれな朝に変化を

はじめに 想像してください。 出勤して、朝礼。 変わることのない朝。 ヘドが出そうなやれやれな朝。 目はうつろ、体はたるみ、見るに堪えない社員。 個性は消え、立っていろと言われればいつまででも立っていることでしょう。 こんな職場に、3分間スピーチ…

一節をきっかけに

はじめに 紹介したい本がたくさんあります。 しかし、本を読むことを前提するにはまだ時間がかかりそうなので、引用での案内を続けます。 呪われた腕: ハーディ傑作選 (新潮文庫) 作者: トマスハーディ,Thomas Hardy,河野一郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売…

本でロマンチックに

はじめに かたいかたい紹介が続いてしまったので、今日はガラッと変えます。 大切な人をお持ちの方、狙っている女性がいる方は必読ですよ。 是非、この夏休みに実行してみてください。 南の島のティオ (文春文庫) 作者: 池澤夏樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 …

司馬遼太郎でバランスを

はじめに 2回目で取り上げたのは、安部公房。 私見が入りすぎたことを反省しています。 あくまで自由に、そして偏りなく、押し付けがましくなく。 これをモットーに進めていきます。 バランスをとるため、司馬遼太郎を取り上げます。 今回もすこし硬い案内…

安倍公房の強いメッセージを受け取る

はじめに 二回目は安倍公房を取り上げます。 ノーベル文学賞の候補になったといわれる小説家であり、愛人から暴露本を出された小説家でもあります。 ヌードページが1ページのみあるので興味のある方はみてください。 大変にきれいな女性です、文章は良くあり…

1冊目としてJ.D.サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』

はじめに 1冊目にふさわしいものを考えるあまり、アップに時間がかかってしまいました。 あまり、肩に力の入りすぎない本。そうであってもある程度の重み、深みのある本。 そこで、選んだのが『ライ麦畑でつかまえて』です。 ライ麦畑でつかまえて (白水Uブ…

『今までにない読書案内』はじめます

自己啓発本みたいな話はしません 読書関連データを示すこともしません うすっぺらい名作紹介だってしません 無意味だと思うからです 「永遠に消えないしみ」を残す一冊と出会えるよう 「今までにない読書案内」はじめます