シビれる本の未来
1.はじめに
今回は小説紹介ではありません。
まさに革新的と言える本を紹介します。
2.導入
紹介したいのはクレイグ・モド『ぼくらの時代の本』です。
まえがきはこのような文章で締められています。
ここに書かれたエッセイは観察の記録である。
シリコンバレーやニューヨークの出版スタートアップでの経験の記録。
自分で出版した経験の記録。
そしてぼくが何度も何度も人生を通じて取り組み、熱中し、恋に落ちて来た一冊一冊の本への愛情の記録だ。
どうか、ぼくらの時代の本について、一緒に考えてみてください。
3.要約
本と電子書籍
→同じデータである(紙で読むか、ディスプレイで読むかのみの違い)
→電子書籍主流時代が到来しつつある。(AmazonKindleの売り上げの急増)
→本が消えていく
→本の未来は暗い?
→答えはノー。
→紙にする価値のある本が刷られる結果となるから。
→電子機器を使いこなす時代になればなるほど本の存在感が増す。
4.彼の面白い取り組み
さて、新しい本を買ったとする。
開いた跡、スレのない、新しい紙の匂いがする本を。
皆さんはどのようにその本を読みますか?
僕の場合はこうだ。
結論を言うと、どんどん書き込む。
スレも折れも全く気にしない。
手順はこう。
- 読み始める。
- 鉛筆でも、ボールペンでもなんでも書けるものを今自分がいる場所からなるべく近くから探す。
- 鳥肌が立つ描写、セクシーな会話に印をつけ、書き込みをする。
クレイグ氏のアイディアはこうだ。
「考えてみてほしい。同じKindleの本を1万人読んで、下線を引いたりメモを取ったりしたとする。これを集合知としたら面白くないか?ぼくが書き込んだメモを他のKindleユーザーやiBooksユーザーに読んでほしいと思ったら、そういうシステムがあってもいいんじゃないか?」
とても面白いアイディアだと思う。
書き込みに抵抗がある人も電子書籍になら気兼ねなくできる。
それに!
同じ文章にマークした女性と
まずは食事に行きたい。
ワインを飲みに行きたい。
皆さんはそう思いませんか?
少しでも詳細が気になれば、ぜひ読んでみてください。
4.この本との出会いについて
この本は、東京神楽坂にある本屋カフェ
『かもめブックス 東京』で目立つように置かれていました。
本の選び方がイマイチ掴めていない人、ゾクゾクする本を求めている人(私は後者)
いい本屋さんだと思います。
電子書籍の波に負けない価値ある本を選び、残る本屋だと思います。
新旧のいい本がお客に向かって顔を向けていますよ。
5.将来の展望について
私自身、本に関する野望がある。
一つ目は小説を書くこと
二つ目は内緒にしている二つのアイディアを書籍化すること
三つ目は本に関する仕事をすること
この本は背中を押し、勇気を与えてくれた。
私事で図々しく。締めます。